「これで外国人患者と日本人患者のトラブルを回避できる」音には注意!

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外国人の対応に悩む人に向けて、役立つ情報をお伝えしています!

この記事は4分で読めます。

今日は、「音」について。

こんな人に読んでもらいたい!
  • 「音トラブル」は事前に防ぐことができない問題だと感じている
  • 外国人患者と接する機会が少なく、傾向がよくわからない
  • 「音トラブル」が多く、業務負担になっている

 

この記事を読んで得られる成果
  • 病棟での「音トラブル」を察知し、対応できるようになる
  • 予防的なケアを提供でき、外国人患者の苦痛や不安を軽減できる
  • 「音トラブル」を解消でき、看護師側の負担が軽減できる

 

外国人患者さんと日本人患者さんを同室にするとけっこう色々なことが起こります。

やっぱり文化が違うので、お互い理解しがたいことがけっこうあるようです。

 

ここは日本なので、少数派の外国人患者さんが日本人患者さんから怒りを買うことがほとんどです。

 

その中でも、特に『音』に関するものはとても大きいように思います。

もちろん日本人患者さんにおいても、度々発生する音トラブルですが、外国人患者さんは本当に頻度が多いです。

 

苦情や頻コールは看護師にとってもストレスフル

 

まだ外国人患者さんが少ない病院の人や看護学生さんは、この音トラブルについて対処方法を知っておくと便利です。

 

では、どうやって音トラブルに対処すればいいの?結論からお伝えすると、

 

  • いびきが大きい場合は、個室に移動してもらう、事前に情報があれば最初から人が少ない部屋や個室へ案内する(上司と相談の上)

 

  • 文化的に大きな声を出す必要がある国も。予め声のトーンは注意をするように伝えておく。それでもダメな場合は繰り返し伝えたり、部屋を変更する等調整をする

 

  • 外国人患者は、疼痛の訴えが強い傾向にありナースコールが頻回なことも。

   予防的に疼痛時指示を使用することも検討が必要

 

 

参考になるかと思いますので、ぜひ見てみて下さい☺

 

 

トラブル①:いびき問題

             

外国人患者さんの場合、基本的に体格が大きいので、夜いびきが大きいことが多いです。

あるとき、私が夜勤のラウンド中に4人部屋に入ると、「ゴぁ―――!!」と特大ないびきが!!

 

満室だったので、日本人患者の3人が、「チッ!!」と舌打ちをしたり、「毎晩これじゃ、治るもんも治らないよ」と訴えてきました。

 

その時、ほぼ満床で重症部屋の個室はひとつ空けておきたかったので、姿勢で変わらないかな?と思って、外国人患者さんを仰臥位から側臥位になってもらうようにお願いしました。

 

しかし、一旦静かになったかな?と思って再び、部屋を訪れると、「ゴぁ―――!!」とものすごい音が。

スタッフで相談し、結局、重症部屋である個室へ移動してもらいました。

 

度々おきます、いびき問題。体格が大きいので、いびきが大きい方はやっぱり多いですね。部屋は限られているので部屋を調整するしかないのですが・・。

 

予め情報として把握できていれば、人が少ない部屋だったり、個室に入って頂いた方が後々楽ですよね。

 

そーいえば、睡眠時無呼吸症候群の人は、CPAPシーパップ)をつけてもらえると軽減できますよね(';')

 

 

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CPAP治療で長生きできる?

重症の睡眠無呼吸症候群の患者さんにおいて、CPAP治療を行った場合、行わなかった場合とを比較した研究によると、CPAP治療を行った患者さんの方が明らかに長生きできたという研究結果があります。

 

いびきをかきやすい人の特徴

・肥満 ・顎が小さい ・太い首(短ふまりい) ・加齢 ・家族歴 ・口呼吸

・鼻づまりなどの風症状 ・睡眠薬の服用 ・タバコ

 

 

トラブル②:声が大きい問題

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日本人って、周りに迷惑がかからないように公共機関では特に小声で話しなさいと教育されていますよね。

 

でも、外国人患者さんって基本的に声が大きい人が多いです。

特に中国の患者さんは大きいなと感じます。

なぜ声が大きいかというとその理由として、

  • 「中国語には4つの音調があり、その強弱で意味が変わるから」、

  • 「声が大きいのは程良い自己主張」、

  • 「第3者の悪口を話していないことを証明するために、わざと周りに聞こえるように話す習慣がある」

というのがあるそうです。

 

あとは、記念日を盛大祝う習慣や家族との繋がりが強い傾向にあるので、差し入れに、バースデーバルーンや大量のお菓子を持ってこられたことがありました。

 

また、今はcovid-19対応で部屋から出られない患者さんのために特別に部屋での通話が許可されている場合がありますが、ビデオ機能でずっと通話していることが多く感じます。

それをよく思わない人もやはりいるわけで….。

 

さすがに入院中なので、ちょっとと思うことはご遠慮いただきますが、こういうのが続くと周りの人の不満は爆発しますよね。

 

日本の医療機関の入院ポリシーで対応する必要があるので、予めその辺りを強調して伝えておいたり、根気強くお願いしたり、調整をしていくしかないです( ;∀;)

 

そーいえば、外国人患者さんに注意を促して反論されたりって殆どないかもです。

 

「豪に入れば郷に従え」ってことわざがありますが、私も海外にいくときは、現地のルールをよく知っておくようにしたいなぁと思います。

 

トラブル③:ナースコール多い問題

 外国人の患者さんは、日本人より疼痛の訴えが強い傾向にあります。

なので、「痛い、どうにかして」とナースコールが頻繁になります。

 

痛みは主観的なものなので、どの程度かはっきりとはわかりません。

日本人患者さんはそれに対し少し痛くても我慢する傾向にあるように思います。

我慢は美徳っていう文化が根づいているからでしょうか。

 

ナースコールが鳴ると、それ自体の音もそうですし、看護師との会話のやり取りがうるさいと感じて休めないことがあるようです。

 

たぶん、疼痛だけではなく、異国で病気になったら誰しもが不安になりますよね。

不安からきているところも大きいのかもしれません。

 

なので、予防的に疼痛時指示を使用することも検討が必要だと感じています。

 

🖊今日の英語フレーズ🖊

 

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  • Would you mind be quiet?

        静かにしてもらえますか?

  • Could you be a bit quieter please?

   静かにしてもらえますか?

  • would you mind stop talking?

   話すのをやめてもらえませんか?

  • could you keep it down?

   話すのをやめてもらえませんか?(ボリュームを落として)

 

 ※これらは、気付かせるニュアンスを含めた丁寧な言い方になります。

    ‘Please be quiet. ’は、ちょっと強い言い方になるので避けた方がベターなようです。

 

  • When in Rome do as the Romans do.

         豪に入れば郷に従え

 

まとめ

知っているのと知らないのとでは大きく違います。

 

予め対処しておいたり、その時に適切に行動することでお互いストレスなく過ごせますね。

ぜひ参考にしてみて欲しいです(*^-^*)

 

STEP1:音の原因になりそうな特徴がないか考える

STEP2:もしあれば、調整や予防ができないか検討する

 

この記事を書きながら、自分もドアを開ける音や歩く音など気を付けないといけないなと思いました(';')

 

                               

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